真空成形品を使ったらこう変わる!

真空成形品を使ったらこう変わる

真空成形品は、製品を収納するトレー・店頭で陳列するためのブリスター、そして製品の宣伝広告に役立つ販促物など多岐にわたって使われています。

では実際に真空成形品を使うと、何がどう変わってくるのかをいくつかの例を交えて考えてみます。

真空成形品を使う目的として、パッケージの部材として使うということがあげられます。

真空成形品に凹凸をつけ、

  • 凸を商品の上から被せる
  • 凹に商品を中に収める

というように使います。

上から被せるにしろ、中に収めるにしろ、商品は多くの場合、固定されます。

例えばいま、商品を袋にばら入れして販売しているなら

オリジナル商品を開発して市場に出そうとするとき、どのように包装しようかという話が出てきます。

この後どれだけ売れるか分からない段階で、商品以外の部分にお金をかけることはできるだけ避けよう。

そんな状況の時に多々使われるのが、袋入れです。

商品をヘッダー付き袋にセット

数量がまだ少なく、セットも自分たちでやってしまおうとした場合、ヘッダーだけはオンデマンドを使ってきれいに作り、袋は市販のものを使ってパッケージング。

商品同士が接触し合っても機能には問題ないから、とりあえずこれで売っていこう!

その後、商品が話題となり販売数量が増え、予算に余裕ができて真空成形品を使ってみたら。

真空成形品を使ったら並べて収めることができて、キズもつかない

  • 整列して収められるようになり見栄えもよく、商品同士の接触もなくなった。
  • 一緒に透明箱も作りトレイごと箱に収めてみたら、商品価値を高めることができた。

商品を固定できるこそ、意図的にレイアウトができるようになります。

商品を入れるだけの作業になり、セットがスピーディーになった

商品のパッケージングを考える際には、コストはとても大事なことです。

部材自体にかかる費用はもちろんのことですが、あんがい見過ごされがちなのが最終セットの費用です。

機械で生産していける部材に対して、セット工賃はあくまでも人の手間賃。

ぽんぽんと商品をセットしていけるならば、セット工賃を抑えることができます。

例えばいま、紙製の組み立て台座を使って商品をセットしているなら

またまた、オリジナル商品を開発して、どのように包装しようかという話が出てきます。

この後どれだけ売れるか分からない段階で、商品以外の部分にお金をかけることはできるだけ避けよう。

それならば、紙器を使うはどうだろう。

紙製容器は組み立てに手間がかかることがある

商品を受ける台座の部分は、抜型だけつくって厚紙を抜きっぱなしで納めてもらう。

台座を組み立てるのはちょっと時間がかかるけれど、とりあえずこれで売っていこう!

その後、商品が話題となり販売数量が増え、台座を組み立てるのが大変になってきた。

紙製の風合は捨てがたいものがあるが、効率優先で真空成形品を使ってみたら。

紙製容器から真空成形品のトレイに変える

  • 商品を入れるだけの作業になり、セットがスピーディーになった。
  • 誰がおこなっても、セットの仕上がりにばらつきが少なくなった。

すでに形状ができているからこそセットの手間が省け、セット工賃を抑えることができます。

また作業者による、仕上がりのばらつきも少なくなります。

人の目を引き、告知効果が格段に上がった

飛び出す絵本というものがあります。

この本の素晴らしいところは、飛び出すところ。

立体であることで人の目をひき、楽しませてくれます。

例えばいま、ごくごく普通のポスターを使ってイベント告知をしているなら

真空成形加工で作れる製品の中に「立体印刷成形品」というものがあります。

その名の通り、平たい印刷物に成形をして立体にするという製品です。

たとえばこういうもの。

印刷成形見本

実写のお面です。

1枚の写真を見せられるよりも、やはりドキッとしますよね。

印刷成形品は視覚効果がとても高いのですが、その分、製作費用もかなりかかります。

そのイベントの告知に普通のポスターを作るほどの費用しかかけられないのならば、製作はできません。

しかし例えば、

  • ポスターの枚数は10~20枚程度。
  • 練ったり・彫ったりして、自分で成形型をつくることができる。
  • 費用をもう少しがんばれる。

と言うことならば、こんな立体ポスターをつくることができるかもしれません。

sanma-poster

さんまの試食イベントを想定して、簡易立体ポスターをつくってみました。

ポスター本体は紙のまま、飛び出させたいところをカッターなどでくり抜いておきます。

このポスターの場合は、さんまの部分だけの成形品を作ってポスターの裏から貼り付けます。

製作枚数が少ないならば、試作機で成形することができるので費用を抑えることができます。

無論、成形品の色は材料色で印刷などは入りません。

それでもどうですか、普通のポスターと比べて差別化を図れると思います。

費用と手間は多少かかりはしたが、立体ポスターを作ってみたら

  • 人の目を引き、告知効果が格段に上がった。

目の前に飛び出してくる、立体物の視覚効果が人の興味を引いてくれます。

少し古い動画ですが、簡易立体ポスターの作り方を説明しました。

(※この動画は簡易立体ポスターの作り方の参考として、既成の成形品を使用して立体ポスターを1枚作ると言う試みです。また、現在、弊社ではオリジナルのお面は販売していません)

むすび:真空成形を使ったらこう変わる!

プラスチックの一つの成形品である真空成形品を使うと、何がどう変わってくるのかをいくつかの例を交えて考えてみました。

内容をまとめますと以下のようになります。

  • 真空成形品を使うことで意図した位置に商品をレイアウトでき、見栄えがよくなる。
  • 整列して収められ、商品同士の接触もなくなる。
  • 他の放送部材と組み合わせると、商品価値を高めることができる。
  • 真空成形品を使うことで商品を入れるだけの作業になり、セットがスピーディーになる。
  • 作業員によるセットの仕上がりに、ばらつきが少なくなる。
  • 真空成形品を使うことで人の目を引き、告知効果が格段に上がる。

真空成形品は、製品を収納するトレー、店頭で陳列するためのブリスター、そして製品の宣伝広告に役立つ販促物など成形品の使用途は多岐にわたります。

他の成形方法に比べれると、費用のかかる初期費用も抑えることができる場合がありますので、ぜひ真空成形品の導入をご検討ください。

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