記念すべき最初の1枚は、「ケンちゃん」のお面です。「ケンちゃん」と言えば、言わずと知れた京都・男前豆腐店(株)様の代表的なキャラクター。レトロな雰囲気を強烈に醸し出していて、この原稿を見せていただいた時に’ケンちゃんはお面になるために生まれてきたんだ’とさえ感じました。
お面の着色方法には、昔ながらの「塗装」と最近徐々に増えてきた「印刷合わせ」があります。塗装は一色一色職人が塗料を吹き付けていくのですが、やはり手間がかかります。つまり高いものになります。一方、見た目に関しては印刷に比べパンチがあり、吹きこぼれて出来たボケなどは逆にとても味わいのあるものになります。
当時はまだまだ「印刷合わせ」の作り方は当社でも行っていませんでした。が、もし行っていたとしても‘塗装’をお勧めしたと思います。お越しになられた社長様のケンちゃんに対する愛情は傍でいても感じるくらいで、是非とも王道を言って欲しいと想ったと思います。
このケンちゃんのお面は当社にとっても大変思い出深いものとなり、後日、男前豆腐店(株)様にお願いしてこの画像の使用許可を頂きました。
男前豆腐店(株)ありがとうございました。
仕様。
材質は塩ビ0.45ミリ厚肌材。数量がまとまっていたので原稿に近い色で材料を作りました。加工工程は成形→外周抜き→両耳穴(2工程)→目穴(片目をつぶっているため1工程)→彩色塗装→ゴム紐付け→注意シール貼り→袋入れ(10枚=1袋)→梱包・発送となりました。
塗装。
黒(髪・眉毛・目の中ベタ)→白(タオル・白目・口内ベタ)→赤(男前の文字ベタ・口内)→ピンク(口内)→白(男前の文字の田と月の部分のブロック)→ぼかし(両頬)の6工程。箇所箇所にボケが出ていい雰囲気の出来上がり。
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