数量10枚程度の小ロットのお面作製のお問い合わせをよく頂きます。残念ながら、その多くは製作費用をお話した時点でほぼ終了してしまいます。個人でのお問い合わせの場合、その製作費用が多額に感じられることは私も重々承知はしています。しかし、やはりかかるものはかかってしまいます。
そこで私からお話させて頂くのは、
‘ご自身でできる工程はありませんか?’
以下に書いたのは、お面を作るにあたって必要な工程です。
「着色が塗装の場合」
1. 原型の作成
2. 成形型の作成
3. 成形加工
4. 外周抜型作成
5. 外周抜き加工
6. 耳穴あけ加工
7. 目穴あけ加工(既成抜型使用)
8. マスキングカバーの作成
9. テスト塗装
10. 本塗装加工
11. 注意シール貼り
12. ゴム紐付け
13. 袋入れ(通常10枚=1袋)
14. カートン入れ
15. 発送
「着色がシルク印刷の場合」
1. 原型の作成
2. 成形型の作成
3. 成形用印刷データーの作成
4. シルク版作成
5. 校正刷り
6. テスト成形
7. シルク印刷
8. 成形加工
9. 外周抜き加工
10. 耳穴あけ加工(目の穴は開けない)
11. 注意シール貼り
12. ゴム紐付け
13. 袋入れ(通常10枚=1袋)
14. カートン入れ
15. 発送
この工程の中でご自身で行えることがあるならば行って頂いて、費用を抑えて頂こうと思います。例えば、10枚程度の数ならば、
・自分は原型を作ることができる。少なくとも原型データーは作成することが出来る。
・外周のカットはハサミで切れるし、目の穴もポンチで開けられる。
・エアブラシを使えるから、塗装が出来る。
・注意シールはいらないし、ゴム紐だって自分でつける。
こう考えて行きますと、絶対ご自身では出来ない工程だけの依頼をまず考えて、後の部分はオプションで考えられたら良いのではないかと思います。この方式でお作りになられたお客様がいらっしゃいます。その製作過程をまずご覧ください。
「TOFUBOY RECORDS」鈴木旬様製作「トーフボーイ(豆腐小僧)」
また、コラボでお面を製作した実績もあります。原型師の最上氏とお互いにできることを出し合って、一つのお面を製作しました。
最上晃啓 ×一誠技工舎「ゴリラお面」
一誠技工舎は、お客様のお面製作のお手伝いをさせて頂いています。