月別アーカイブ: 2017年8月

ひぐらし。

先日、仕事先の立川から都心に戻る車中でのこと。

東八道路のちょうど三鷹のあたりを通過した、夕暮れ時のことか。
懐かしい蝉の声が聞こえる。

もう一度耳を済ませる。
ひぐらしの声だ。

都心ではほとんど聞くことの出来なくなってしまった蝉の声である。
家に帰り、すぐ様この話を嫁さんにした。

そして昨日の日曜日。
二人でその蝉の声を聞きに出かけた。

この‘三鷹のあたり’はどこなのだろう?
調べてみると、どうやら都立野川公園だということが分かった。

昼前に弁当を持って家を出る。
途中混むこともなく13時過ぎに公園に着いた。

東八道路を陸橋越しに横切り、公園を流れる野川の奥まで近寄ってみる。
数は多くはないが、確かに聞こえるひぐらしの鳴き声。
嫁さんを連れて来ただけに、一安心する。

ひぐらしが活動するにはまだ時間が早いのだろう。
で、腹ごしらえ。
木々に囲まれたベンチで弁当を開く。
これだけで気持ちが良い。

14時30分過ぎにベンチを後にして、公園を迂回して野川に向かう。
再度、東八道路を横切る。
先程とは違った橋の袂に。

川を覗き込むと視線を青いモノが横切った。
目で追う。
青く小さな鳥が川岸に下りる。

彼女が叫ぶ。
‘カワセミよ!’
まさか、多摩とは言え都内でカワセミを目にするとは思わなかった。

その後、川沿いを進み元の場所に到着した。
時間はまだ15時30分ころ。
雲間から日が差したせいか、鳴き声は全く聞こえず。

陽が傾くまで待つと言う選択肢もあったが、こちらもバテた。
結局、秋にまた来ようということにした。
ひぐらしは聞こえずとも、今度は紅葉を楽しめるだろうと。

ひぐらしの声、カワセミの姿。
セミを楽しんだ一日であった。

すーちゃん。

今年に入って、嫁さんがドラムの練習を始めた。
近くの島村楽器で個人レッスンも受け始めた。

経験者ではない。
以前から興味があったそうなのだが、何故この歳になって。
彼女曰く、心身共に健康な今しかないと思ったそうだ。

自宅は集合住宅。
防音室など勿論ない。
練習用のパッドを購入して、ベッドの上に置いて日々練習を行っている。
加えて、近くの時間貸しのスタジオで週に何回かドラムセットを叩いているらしい。

1時間=600円のレンタルスタジオ。
楽器をセットし、楽器を元の状態に戻すことに時間を費やすと正味40分の練習しか出来ないらしい。

夏休み前。
‘自分のスネア(ドラム)が欲しい‘と言っていた彼女。
腕が上がれば自分の楽器が欲しくなるのは極自然な成り行きだろう。
加えて、スタジオでの練習時間が10分増えると言うのも大きな理由だった。

この歳のなっての一念発起。
その願いは叶えてあげたい。
この夏休みに二人で駿河台を訪れた。

当初は、‘迷ったらこれを買え’と言われる定番中の定番器を買うつもりでいた。
予算もその楽器の値段を中心に考えていた。

が、聞けば同じシリーズでも製造された年代によって叩き具合も響きも違うということが分かる。
実際に、現行器・20年前の器・50年前の器の三種類を試奏室で叩かせてもらった。
‘現行器は私には跳ね返りが強すぎて、私と同年代のこれがしっくり来るわ’

予算の二倍の最も古いスネアを持ってスタジオに通う彼女。
思いがあれば、新しいことを始められる。
彼女のその姿勢をこれからも応援したいと思っている。
そして、私もそうしたいと考えている。

彼女の相棒。
彼女曰く、‘すーちゃん’
51歳のスネアドラムである。

この夏休み。

旅行に行くなどの特別なことはなし。
うち二日は雨模様もあり、自宅に引き籠る。

この引き籠り。
部屋からほぼ出ずに、ゴロゴロと。
本当に引き籠ってしまった。

ゴロゴロしていると、まず腰が痛くなる。
そして心なしか、筋肉が弱くなって行くような気に落ちる。
たった二日のことなのだが。

この夏休みに得たこと。

寝たきりになってはいけない。
健康でなければいけない。
たった二日でこの様なのだから。

有意義でもあり、無意義でもある夏休みだった。

お盆に電鋳を。

多くの中小零細企業がお盆休みに入る。
会社は休むが、作業は進めなくてはいけない。

塗装用のマスクは電鋳によって作られる。
成形品を原型として、電気鋳造によって複製を作るのである。
そして着色部分に切れ込みを入れ、電鋳マスクは作られる。

電解浴中で金属を厚く電着させるには時間がかかる。
この工程をお盆休みにやるのである。

お盆休みまで今日明日の二日。
間に合うか・・。